食道癌・胃癌・大腸癌の内視鏡


◇食道癌
近年,腹腔鏡手術の進歩により,よほどの進行癌でない限り胸部や腹部を大きく切開せずに鏡視下手術で 切除するようになってきています.しかしながら食道粘膜の表面にできたばかりの段階で発見できれば, 食道を切除する必要さえなく癌の部分だけを内視鏡で切除することで治癒が望めます. そのため55歳以上で喫煙歴のある方やたくさんお酒を飲まれる方はルゴール液という色素をかけて診断します.

やや赤くなったところが早期の食道癌です.
癌部はルゴール液に染色されず白く見えます.

◇胃癌
胃癌も一定の条件をクリアする早期のものは,内視鏡で癌の部分だけを切除するのみで治癒可能です.

褐色調の隆起した早期癌を認めます.
色素を散布すると境界が明らかとなります.
内視鏡的に切除した後です.
切除1ヶ月後の内視鏡像です.

◇大腸癌
大腸癌の多くは進行してもあまり症状がなく,検診などで便に血が混じっているといわれて初めて受診される方がほとんどです. 毎年,市や会社の定期検診で便の検査を受けることが大切です.
大腸早期癌のカメラ画像.
内視鏡で切除可能です
(“大腸ポリープとは”参照)
進行大腸癌のカメラ画像.
ここまで進行すれば,内視鏡的
粘膜切除は不可能で,腹腔鏡下に
大腸を切除します.
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