消化管内視鏡検査について
(胃カメラ,大腸カメラともに電話予約が可能になりました.大腸カメラは,1週間以内に来院のうえ,検査説明と下剤処方をうけて頂く必要があります)


上部消化管内視鏡食道・胃・十二指腸
当院では直径わずか5.9mmの経鼻内視鏡電子スコープ(従来の内視鏡スコープのおよそ半分の先端径)を導入しました.
もちろん従来通りの経口内視鏡も行っております.患者様の希望によって,選択できます.
胃内視鏡は朝から絶食していただければ,当日の予約でも空きがあれば承ります.

《経口内視鏡検査と経鼻内視鏡検査の違い》 フジノン東芝ESシステム株式会社
■経口胃内視鏡検査 ■経鼻胃内視鏡検査 経口内視鏡検査の場合は,青い丸印の部分に内視鏡が当たる際に『オエッ』という反射が生じます.
一方,経鼻内視鏡ではこの部分に内視鏡が当たらないため反射が起こりません.
(経鼻)胃内視鏡の予約はこちら
どうしても仕事が
休めない方に

平日に限らず毎週土曜日も,9:00からの胃内視鏡を予約制にて行っております.
お電話もしくは上記の申し込みフォームからご予約ください.


《経鼻挿入の利点》
1)咽頭反射が起こらない.
2)細いので検査中の違和感も少ない.
3)検査中でも患者さんはしゃべれるため,安心感がある.
4)鼻に麻酔をするだけなので,早くに水分や食事がとれる.

《注意点》
1)鼻中隔が曲がっている方は,鼻からの挿入が困難なことがあります.(検査前に鼻づまりしやすい側をお尋ねします)
2)鼻からの挿入により,まれに鼻出血を来すことがあります.
(その際には止血剤を含んだガーゼによる止血処置が必要になります)

◇下部消化管内視鏡大腸
当院では拡大鏡のついた電子スコープを導入しております.
これはポリープなどの腫瘍性病変を認めれば,色素を散布し表面のピットパターンと呼ばれる性状を観察することによって
“癌であるのか”“今後、癌になる可能性があるのか”をその場で判断できます.
切除する必要のあるポリープは,その日のうちに切除が可能です. 日を改めて内視鏡を挿入する必要はありません.
また当院では2010年5月より内視鏡用二酸化炭素送気装置を導入し,従来の送気装置のように空気が腸管内に残り検査中や検査後におなかの張りやむかつきなどが出現することがなくなりました.
今までに検査で気分が悪くなったことがある患者様には,大きなメリットと考えます.

癌ではないところのピットパターン 癌部のピットパターン

《前処置》
食事は当日の朝からは絶食ですが,お茶・お水・あめ玉などはかまいません.検査前日の就寝前に錠剤の下剤を飲んでいただきます.次に検査当日の朝より約1800ccの下剤を飲んでいただきます.これは自宅で飲むか、クリニックへ来院されて飲まれるか,選択していただけます.下剤を飲んで30分程しますと,排便が始まります.4−5回排便すると,最後は完全に水様便となり検査できる状態となります.

《検査》
検査時間は個人差がありますが,だいたい15分ぐらいで終了します.切除すべきポリープが発見された場合,もしくは大腸癌が発見された場合はもう少し時間を要します.

《検査後》
検査後に撮影した写真を見て検査結果の説明を聞いていただきます.内視鏡用二酸化炭素送気装置を使用するためすぐに帰宅可能です.

《注意点》
検査後すぐに飲水・食事が可能で制限事項はありませんが,ポリープを切除した場合には切除部位から出血する可能性がありますので,10日間は飲酒と激しい運動はお控えください.

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